幽霊も花見が好き

僕は三浦さんと一緒にゴミ捨てをしたりビニールシートをしまったりといった撤収作業を行ったこれでいいだろじゃあ俺たちも帰るかあ僕ちょっと酔いを覚まして帰りますもうそうか分かった三浦さんが駅に向かって歩いて行くのを見届けてから僕はさくらさんの木を見た。
公園内の花見客はほとんどいなくなっていたが7時の花見客が騒ぐ音がどこかから聞こえるしかしサクラさんの木下は相変わらず静まり返っていた僕はさくらさんの大きいの下に入って余り物の紙コップにお酒を注いだ思い直してジュースも別のコップに注ぐそれを地面において僕は自分用の紙コップにお酒を注いだ桜の木を見上げながら綺麗ですねと言って乾杯の要領でカップを掲げて飲んだ。
僕の隣に誰かが立っている気配がある先ほど遠くから見えたさくらさんを僕は強いと感じなかったむしろなんだか寂しそうに見えたのだ。
もしかしたら桜さんはみんなと花見をしたがっていたのではないかそんな風に感じた桜の花びらが紙コップに入る今年の桜は多分今日で最後だ来年会社の花見とは別に体が大丈夫な人と一緒にここで花見をしようそんなことを考えながらさっき酒を注いだカップと半分くらい量の減ったジュースのかと思ってその場を後にした。